そらの国のゾラ

『そらの国のゾラ』2024

〜ごめんなさいが言えません〜

こどもが「ごめんなさい」を言うには、どれだけの勇気と覚悟、大きな冒険がいるのだろうか。
言えなかった一言が、少女を“そらの国”へと導く。
少女の意地と生きる喜びをまっすぐに描く聖夜の冒険活劇。

【ストーリー】

クリスマスの夜。
病院で暮らす余命わずかな少女サラは、自分を“病気の子”として扱う両親に嫌気が差していた。ある日、両親と大喧嘩をしたサラは、父が描いた絵本『そらの国のゾラ』を胸に、雲より高い空の孤島――クラウディアへと導かれる。
そこは獣の姿をした獣人たちが人間のように暮らす、ふしぎでやさしい絵本の世界。

サラは獣人たちと心を通わせ、友だちを作りながら、自由で幸せなそらの世界にのめり込んでいくが・・・、地上の生きものを拒んだ空は、サラの身に“祟り”をふりかける。

空で生きることも、地上で生きることも拒まれた少女の運命。

絶望の中でサラは「ごめんなさい」を伝える勇気と、枯れた未来へ向かう理由を見つけられるのか。
子どもが一歩を踏み出すために必要な覚悟とやさしさ、少女の生きる喜びをまっすぐに描く物語。